目隠しフェンスを建てる前に知っておくべき重要なポイント
フェンスは意外と材料もそうですが、工事費も家の周りを囲うとなれば、結構な長さになり費用がかさばります。
それぞれの場面に合った選択をするために基本的なことから理解すれば、OKです
目隠しフェンス設置のベストタイミングと長く使うためのコツ
⇧この写真の建物の隣家は、更地ですが勝手口などの面になるので、特に隣家が今後建てられても写真のように囲いフェンスであるメッシュフェンスのまま取替える必要はなさそうです。
目隠しフェンスの設置を新築時に行うかリフォーム時に行うかで、それぞれメリットとデメリットがあります。
新築時の設置のメリット: 建物の全体設計に合わせたデザインが可能で、一体感のある仕上がりになります。
特に新築時は、分譲地の購入や土地から買って家を建てる場合にすでに周りが住宅地であれば隣や裏の建物が建てられているのでフェンス設置もしやすいのがメリットです。
なので自分が住む建物のプライバシーを保つために設置するフェンスの位置や高さを外部から調整したり確認したりできます。
リフォーム時の設置のメリット: 新築で住む前と違い、実際に部屋の中で住んでみてからのプライバシーや風通しのニーズに応じて、最適なフェンスを選ぶことができるのが大きなメリットで間違いや失敗がなくなるでしょう!
目隠しフェンスの高さと視線の位置の関係
⇧の写真のフェンスは、前面道路のため人や車の視線を遮るため当初はフェンス1段積みでしたがその後さらにもう1段追加されています。
これにより外部の通行人からは完全に家の中は見えません!
目隠しフェンスの主な目的は、隣家や通行人からの視線を遮ることです。
しかし、ただ高ければ良いというわけではなく、適切な高さを選ぶことが大切です。
具体的には、以下のような点に注意しましょう。
隣家の窓の位置を確認: 隣家の窓の高さに合わせてフェンスを設置すると、視線をしっかり遮れます。
フェンスの高さと設置費用のバランス: 高さが上がると設置費用も増えます。
費用対効果を考え、必要最低限の高さで視線を遮るように配慮します。
防風性と強度を考慮: 高いフェンスは風を受けやすいため、強度が必要です。
地域の風の強さに応じて適した素材と設置方法を選びましょう。
材質とデザインの選び方
目隠しフェンスには木製、アルミ製、樹脂製など様々な素材があります。
それぞれのメリット・デメリットを知り、住宅の外観や目的に合ったものを選びましょう。
木製フェンス: 自然な風合いが魅力ですが、定期的な防腐処理が必要です。
ナチュラルなデザインを好む方におすすめです。
アルミ製フェンス: 耐久性、耐候性が高く、メンテナンスが少ない点が魅力です。
スタイリッシュなデザインやシンプルな外観に合います。
樹脂製フェンス: 樹脂製は費用が高くなる傾向にあります。
その代わり見た目は木製に近く、メンテナンスも楽なため、コストパフォーマンスを重視する方に適しています。
住宅外観との調和: 素材や色合いを住宅の外観と合わせることで、統一感のある仕上がりになります。
隣家との距離とフェンスの設置位置
隣家と共有する境界フェンスもそうですが、もともとオープン外構などで設置の無いフェンスを新たに設置するなら特に注意が必要です。
境界線とフェンス設置位置のトラブル回避法
⇧新築で道路との境界ブロックの上によくあるメッシュフェンスを設置していた家。
その後リフォームで内側敷地内に目隠しフェンスを建てた事例で隣が家の場合は、境界で揉めることはない例
またこの施工法ならブロックを潰してメッシュフェンスを撤去するなどの余計な費用も削減できます
目隠しフェンスを設置する際には、隣家との境界線を確認することが重要です。
トラブルを避けるために、以下のステップを踏みましょう。
隣家と事前に話し合いを行う: 境界線に近い場所にフェンスを設置する際は、隣人に一声かけることで後のトラブルを防ぎます。
境界線を確認する方法: 法務局で土地の境界を確認したり、実際の境界標や印の確認。
あるいは、専門家に依頼することで、正確な位置を把握できます。
トラブル事例と対策: 例えば、リフォームなどでフェンスを設置する場合、隣人の家の採光を必要とするリビングや洗濯室内干しをする部屋の前など光を遮るような場所や高さに注意が必要です。
自治体の規制とフェンス設置のルール
基本の考えでは、建築基準法で高さが2200ミリ(2,2メートル)と決められています。
例えば、フェンスを設置するブロックの高さが600ミリ(0,6メートル)とすればその上のフェンスは高さを1600ミリ(1,6メートル)で工事取り付けする必要があります。
また自治体ごとにフェンスの高さや設置方法に規制があります。
設置前に調査しておくことで、トラブルを回避できます。
高さ制限の確認方法: 自治体のウェブサイトや窓口で、許可が必要かどうかを事前に確認しましょう。
特に注意すべき地域のルール: 景観保護地区や防火地域などでは、通常とは異なる規制がある場合があります。
このような、専門的な確認などは、信頼出来る外構業者やエクステリア専門業者に工事を依頼する事で解決出来ます。
フェンスのメンテナンス性と長期的なコスト
フェンスは、素材に何を選んだとしても、一旦設置してしまえば、室外の商品なのでその後は、あまりメンテナンスをしなくなるのではないでしょうか?
それならば、各素材の持つメンテナンス性を最初に把握して設置することが賢明です。
素材別のメンテナンス方法と頻度
目隠しフェンスは長く使用するため、定期的なメンテナンスが必要です。
各素材ごとにおすすめのメンテナンス方法を紹介します。
木製フェンスの防腐処理と塗装: 定期的な塗装や防腐剤の塗布が必要です。
設置後は、ナチュラルな感じが見るだけでも素晴らしい仕上がりですが、経年で表面が色あせしてしまい、そのたびに塗装が必要になってきます。
なのでいずれこのようなメンテナンスが面倒になる方ならやめておいた方が得策です。
新築時から見ていますが、木製フェンスの写真⇧新築時は、防腐剤塗り立ての匂いもあり仕上がりがきれいでしたが5年くらい経過した今では、色落ち色あせになっています。
アルミ製フェンスの掃除方法: 水洗いだけでOKな手軽さが魅力で、ほぼメンテナンスは不要なほど耐久耐候性に優れています。
ただし、何かをぶつけたり先のとがった物などでキズやへこみが出来るので注意が必要です。
樹脂製フェンスのメンテナンス: カビや汚れに強く、ほぼメンテナンス不要ですが、汚れは、アルミより目立つ場合があります。
汚れもアルミと同じ水洗いで落ちますが、長期に汚れを放っておくと掃除がしにくくなるので定期的にメンテする事をおすすめします
一番大事なポイント:どの素材を選んだとしても、一番気を付けないとダメなのは、台風や暴風雨の時の風力対策です。
フェンスの高さや設置位置によって風の力でフェンスが飛ばされたり壊れたりしない為の基礎工事。
あるいは、風の抜けるフェンスも考えながら取り付け方法を工夫したり、商品を選ぶことが長期目線では必要になります。
プライバシーと採光のバランス
プライバシーも保ちたいが、暗くならない工夫も必要です
完全目隠しと部分目隠しの選択基準
⇧は隣家のガレージと接近しているためリビングと近いこともあり目隠しをしている。
逆に道路面側は完全に塞ぐのではなく最小限に目隠しフェンスを設置している例
プライバシーをしっかり確保しつつ、採光も考慮します。
完全目隠しのメリット・デメリット: プライバシーが完璧に守られますが、日当たりが悪くなることも。
部分目隠しの効果的なデザイン例: 隙間のあるデザインやルーバータイプのフェンスで、視線を遮つつ風通しを確保すれば生活もしやすくなります。
⇧横ルーパーでブロックとの隙間からも風のぬけがあるフェンス
⇧同じ木目調で横ルーパーフェンス
⇧開放的な部分も残しつつ視線を遮りたい部位のみ目隠しをして費用も抑えられるフェンスの設置方法例
透明素材を部分的に取り入れるアイデア: ポリカーボネートなどの透明素材を一部に使用して、自然光を取り入れることで自ずと設置場所も決まり生活の質を上げることが出来るのでおすすめです。
⇧横ルーパーフェンスで採光も意識したフェンス例
実際に住んでみて分かった後悔しないためのチェックすべき点!
新築時の外構計画では、パース提案を見せられて想像の世界のまま工事が進むのではないですか?
特にフェンスの位置や高さなど,まだ住んでもいないあなたの家でどのようにフェンス越しに内部や外部から景色が見えるか?や光の入り具合はどうなの?
もっと言えば、満足のいくプライバシーなど本当にリアルに分かるのでしょうか?
しかし次の点を意識すれば、新築であっても住む前に家の中から想像して確認すれば問題はありません!
フェンス設置前に確認すべきポイント!
⇧手書きの図面が我が家の住んでから度々気になる両隣の家の視線です。
1つ目を解説すると真ん中が我が家で、特に家に帰ってきた時に階段を上がると玄関方向がお隣さんの玄関と方向が同じなので、時たま鉢合わせしたり、玄関前でお隣さんが敷地内で庭いじりなど雑用をしていて顔を合わせたりします。
挨拶すれば良いですが、その挨拶も結構避けたい社交辞令のひとつなのでフェンスさえあれば、避けることが出来る事例です。
幅1,2メートルで高さがブロックの上のフェンス高さ1,4メートルあれば、十分な目隠しになります。
本当なら最初から設置しておくべきで今更設置すると、色々勘ぐられそうでいやな事例でもあります。
実際のその場面が下の写真でメッシュフェンスなので丸見えです。⇩
2つ目の気になる視線ですが、今度は我が家のいつもくつろぐリビングの前がお隣さんの玄関になります。
たまたまひな壇で我が家の方が高い位置に家が建っているので目線的には、隣の玄関は、約3メートルほど下にあります。
お隣が帰宅する度にリビングのカーテンを閉めていれば直接目が合うことはないにしろお互い目線方向が合わないようにしている日常です。
現在設置しているメッシュフェンスの高さは変えずにリビングのサッシ幅ぶんくらいで十分ですが、目隠しフェンスを設置できればお互いストレスがなくなる事例です
その我が家のリビングからの視線がこの写真⇩
⇧実際のリビングのサッシ際に立って撮影した目線になります
その他にも設置する前の確認やするべき事があるので最適なフェンス選びと最小限に費用も抑える良い選択肢を探しましょう!
目隠しフェンスを設置したにもかかわらず、隣家からの視線を完全に遮れないと後悔するケースが多くあります。
フェンスの高さが足りないと、せっかくのプライバシー効果が半減してしまうので、事例を紹介しながら以下のポイントを参考に、適切な高さを選びましょう。
視線チェックの方法: 実際に庭やリビングに立ち、隣家からの視線がどこまで届くか確認します。
隣人の窓の高さを参考に、どの部分を遮りたいかを明確にすると良いでしょう。
推奨高さ: 一般的には1.8m以上のフェンスが視線を遮るのに有効とされていますが、地域の建築基準法による高さ制限も確認する必要があります。
見逃しがちなフェンス設置ポイントとその解決策
⇧完全な目隠しフェンスで高さも道路面から1,8M近くあり敷地内は、ほぼ見通せません。
が、色が黒色で風とうしも遮るフェンスなので建物室内からみれば恐らく壁が立ちはだかっている感はあります
設置後に気づく風通しの問題と改善策
目隠しフェンスの設置後、風通しが悪くなり、庭や室内が蒸し暑くなることがあります。
特に、夏場は湿気がこもりやすく、不快感が増すことがあります。
夏場の事を考えれば、フェンスの色も黒などの濃い色を選ぶと見た目の暑さが余計に目立ちます。
風通しを確保するための対策として以下を考えてみてください。
ルーバー型フェンス: 隙間のあるルーバー型のフェンスは、視線を遮りつつも風が通りやすいデザインです。
隙間の角度を調整することで、プライバシーと通気性を両立できます。
⇧のフェンスは縦型ルーパーフェンスで写真のように斜めから歩いてくる通行人には、隙間からは見えません。
真正面から敷地の家に向かえば格子の隙間があるのでよく見えます
このタイプは、スタイリッシュで目隠しにもなれば、風とうしが非常に良いのでおすすめです
部分的な開放: 完全に閉じたデザインではなく、部分的に開放することで風通しを良くする方法もあります。
例えば、腰の高さまでの部分を閉じたデザインにし、それ以上は隙間を設けるなどの工夫が効果的です。
またその逆の腰までは、目隠しでその上は、ルーパータイプでも良いでしょう!
あるいは、安価なメッシュフェンスにしておいてフェンスの際に植栽で目隠しにすれば、ガーデニングも楽しめて意外と防犯面にも役に立ちます⇩
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まとめ
新築時や住んでから気になる視線でストレスを溜めないためにも早めの対策を講じましょう!
フェンスを設置する場所(部位)と目的を明確にする
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フェンスの素材と種類を決める
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フェンスの長さと高さを決めることで費用対効果も考える
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隣家との境界を把握して設置工事も間違いないようにする
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できれば隣人にどの位置にどんなフェンスを設置するかを伝える事ができればトラブル防止にもつながる
このように事前準備をきっちりすることでそこで住むあなたの生活の質の向上につながります