外壁の7割を占める窯業系サイディング汚れや劣化を放置するとダメな理由2つ!
窯業系サイディングが人気で採用率が高くても、あとで説明するデメリットをそのまま放置するとあなたの家の資産価値を減少させることになります
順を追って説明していきます
今あなたが新築や中古住宅購入を検討していれば、外壁選びのこつが分かる記事はこちら☟
新築を購入しようとしているあなたへ、外壁を、内装や室内の設備品より軽く考えてませんか?私は、ほとんど何にも考えずに工務店からカタログを渡されて、その中から適当に選びました。この記事では、外壁こそ良く考えて選ぶべきで、人間で言うなら、ファ[…]
窯業系サイディングが人気の訳
戸建てに使われる外壁材で最も多いのは窯業系サイディングです
2022年3月版で日本サッシ協会が調査したサイディングの使用割合があります
調査によれば住宅で最も多く使われ7割を占めるのが、サイディングと呼ばれる外壁材です。
そしてサイディングの種類でも金属、木質系、樹脂などありますがこれら以外で一番多いのが窯業系と呼ばれるセメントを固めて表面を塗装したサイディング外壁材になります。
人気の理由は、一言で言えばコスパが良くてデザインが豊富にあるからです。
あと付け加えるとすれば、コスト面において外壁材を何にするかの選択よりも、家の内装をどうするかの方が、新築する場合圧倒的に外壁材は内装よりも関心が薄い傾向にあります。
なので安易に当たり前のように窯業系サイディングが選ばれているのも最大理由になります。
もう1つの理由にサイディングを薦めれば、建築する側も好都合で、工務店やハウスメーカーにとってサイディングを選択してもらう方が早く工事を完成させて引き渡しをする事でお金の回収にもつながりやすい為です。
窯業系サイディングのデメリットとは?
最初にどのような種類の窯業系サイディングを選択するかによって経年による劣化に変化はありますが、一番のデメリットは、表面の塗装の劣化とコーキング目地の劣化が最大の難点です
これら2つのデメリットを一時的に先延ばしするには、高耐久の塗装を施したサイディングを最初に選ぶか、コーキングの材料も同じく耐久性の良いコーキングを指定して工事をしてもらう方法です
コーキングの無い(※シーリングレス)サイディングも商品として選択可能なのでこれらを選んで外壁工事をすることでより長期的には、長持ちできる可能性はあります。
※シーリングレスとは言え窓周りや玄関ドア周りなど必ずコーキングが一部必要な箇所が生じます
ただしこのような高耐久なサイディングは、初期費用も上がりますし、長期目線ではいずれにせよメンテナンスは必ず必要になります。
なので将来必要になる金額が、どのくらいの期間で削減できるかも最初に把握しておくことも大事です。
窯業系サイディングのメリット3つ
では、メリットは何でしょうか?
ずばり3つあります!
- 他の外壁材と比べてコストパフォーマンスに優れている
- デザインや色など豊富で貼り分けやポイント貼りなど建て主のイメージで外観づくりが可能
- 塗り壁やタイル外壁と比べて工期が短く職人さんによる工事品質のばらつきが無い
この3つの最大メリットは、新築なら外観の見た目は、気に入ったサイディングを選べば、きっとはずれがないほど満足感が得られるはずです。
またコスパに優れているので費用面や予算を内装材や設備品へ余剰資金として回せます。
工期が短いメリットは、早く新居に引っ越したい事情があれば、外壁材の中でもサイディングを選べばその心配も避けれます。
ただしこのメリットも新築から長く住めばすむほど先に述べたデメリットが目立つことになります
プロの外壁メンテナンス業者の見極め方16のポイント!
どんなリフォームでもメンテナンスを依頼する場合、日常的に頻繁にリフォーム業者へお金を払うことが皆無なのに外壁汚れなどが気になりだしたからと言え、一体どこへ頼めば良いのか?
何を基準に業者選びをすれば良いか?そんな悩みに遭遇しますよね?
隣家を気にせずに済む高圧洗浄業者の選び方6つのポイント
外壁のメンテナンスで思いつくのは、塗装か高圧洗浄ではないでしょうか?
ただ、塗装は、至る所に塗装屋さんが見つかりそうだけど、高圧洗浄だけを依頼出来る業者さんっているの?
と思われたあなた
高圧洗浄業者選びのポイント
高圧洗浄を依頼する際に心配なのが、隣家への影響です。
特に住宅密集地では、洗浄時の水しぶきや騒音が隣家に迷惑をかける可能性があります。
以下のポイントに注意して業者を選びましょう。
①防音・防水対策の徹底
騒音対策
最新の高圧洗浄機器を使用し、作業中の騒音を最小限に抑える業者を選ぶことが重要です。
一部の業者は、騒音を抑えるための特殊なノズルや防音カバーを使用しています。
これにより、隣家への迷惑を最小限に抑えることができます。
②水飛び防止対策
洗浄時に水が飛び散らないようにするための養生やカバーリングをしっかり行う業者を選びましょう。
特に、隣家との距離が近い場合や、洗濯物を干している場合など、水飛びが問題となる場面では、養生がしっかりしている業者を選ぶことが重要です。
③近隣への配慮ができる業者
事前の挨拶と説明
作業前に近隣住民への挨拶や説明を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
これにより、近隣住民との良好な関係を維持することができ、作業もスムーズに進められます。
④作業後の清掃
作業後の清掃を徹底し、隣家への影響を最小限に抑えることができる業者を選びましょう。
高圧洗浄の際に発生する汚れや破片をきちんと掃除することで、周囲の環境を清潔に保つことができます。
⑤実績と評判の確認
口コミサイトやレビューの活用
口コミサイトやレビューで、実際に依頼した人々の評価を確認することが重要です。
多くの利用者から高評価を得ている業者は、信頼性が高く、安心して依頼することができます。
⑥作業実績の公開
自社のホームページやSNSで過去の作業実績を公開している業者は、透明性が高く、信頼性があります。
過去の実績を見ることで、業者の技術力やサービス内容を把握することができます。
塗装業者を選ぶポイント10項目!
住宅外壁のサイディングが経年で汚れが目立ち始めた場合、塗装を検討することは適切な対策の一つです。
ただし、満足のいく塗装業者を見つけるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
以下に、塗装業者の選び方と基準についての10項目を詳しく説明します。
①口コミと評判の確認
インターネット上のレビューサイトやSNSを活用し、過去の顧客からの評価を確認します。
知人や友人、近隣の方からの紹介も信頼性が高い情報源となります。
②見積もりの取得
複数の業者から見積もりを取ることで、料金の相場や提供されるサービス内容を比較できます。
見積もりの内訳が明確かどうか、例えば、材料費、作業費、追加費用の項目が詳細に記載されているかを確認します。
※外壁塗装の見積もり内容を項目ごとに整理し、中規模程度の2階建て住宅戸建て約200㎡の外壁面積の場合の相場金額を表にまとめました。
以下の内容を参考にしてみてください。
下の表をスマホの場合は横スクロールできます
足場設置 | 作業の安全確保のための足場設置 | 800~1,200(円/㎡)単価相場 | 160,000~240,000(円/総額相場) |
高圧洗浄 | 塗装前の汚れや旧塗膜の除去 | 200~400 | 40,000~80,000 |
養生 | 塗装しない部分の保護 | 200~400 | 40,000~80,000 |
下地処理 | ヒビやクラックの補修 | 300~500 | 60,000~100,000 |
下塗り(プライマー) | 塗料の密着性を高めるための下塗り | 400~600 | 80,000~120,000 |
中塗り(主材) | 塗料の中塗り | 1,000~1,500 | 200,000~300,000 |
上塗り(仕上げ) | 塗料の上塗り | 1,000~1,500 | 200,000~300,000 |
クリアー塗装(オプション) | 仕上げに透明な保護層を追加 | 400~600 | 80,000~120,000 |
廃棄物処理 | 作業後の廃棄物の処理 | 一式(10,000~20,000) | 10,000~20,000 |
その他(雑費) | その他予期せぬ追加作業や費用 | 一式(20,000~50,000) | 20,000~50,000 |
以上の表から
合計金額の相場(円)
890,000~1,510,000が200㎡程度の住宅外壁塗装の相場見積もりになります
但し
注意点として
地域差:価格には地域による差があります。都市部では高くなる傾向があります。
使用する塗料:高品質な塗料や特殊な塗料を使用する場合、価格が変動します。
業者の信頼性:信頼性の高い業者は多少高額でも、品質や保証がしっかりしているため安心です。
これらの項目を参考に、見積もりを詳細に確認し、納得のいく塗装業者を選ぶことが重要です
見積もりを複数の業者から取り、比較検討することで、最適な選択ができるでしょう。
③実績と経験
施工実績や過去の事例を確認し、経験が豊富な業者を選びます。
実際の施工現場を見せてもらうことができれば、品質を直接確認することができます。
④資格と保証
塗装業者が適切な資格(例:建築士、塗装技能士)を持っているか確認します。
作業後の保証期間が設けられているか、どのような保証内容があるかを確認します。
⑤コミュニケーションの取りやすさ
業者とのコミュニケーションがスムーズに取れるか、質問や要望に対して親身に対応してくれるかを確認します。
契約前にしっかりと打ち合わせを行い、こちらの希望や不安を伝えておくことが重要です。
満足できる塗装業者を見つけるための基準
⑥透明性
見積もりや契約内容が透明で、追加費用や作業内容が明確になっていること。
⑦信頼性
実績や資格を確認し、信頼できる業者であること。
⑧技術力
使用する塗料や施工方法について十分な知識と技術を持っていること。
⑨保証とアフターサービス
作業後の保証期間が適切に設けられており、アフターサービスが充実していること。
⑩顧客対応
丁寧で親切な対応があり、コミュニケーションが取りやすいこと。
これらのポイントを基に塗装業者を選ぶことで、住宅の外壁サイディングの塗装を満足のいく形で行うことができるでしょう。
しっかりと情報を集め、慎重に選定することが大切です。
住宅外壁のメンテナンスこそが家の資産価値を爆上げする!
我が家でも外壁材はケイミュー(外壁材メーカー)の窯業系サイディングを選んで工事をしてもらいました
そのサイディングも新築から約20年が経過し現在どのようになっているか確認してみました。!
我が家のような症状が外壁に見られると黄色信号です。
あなたの外壁も同じ症状ならぜひ参考にして外壁洗浄もしくは塗装を検討する事をおすすめします!
では早速見ていきましょう!
実際のサイディング汚れは10年以上でどうなるのか?我が家の外壁で実例解説!
タイトル写真は実際の我が家の外壁の写真です。
2階建ての中間あたりに白い幕板(モールとも言います)を挟んで2色の貼り分けにしました。
当時今から約20年前はクボタと呼ばれていた頃のサイディングメーカーです。
現在はケイミュー(KMEW)に社名変更されており「ニチハ」のメーカーと共にサイディングの市場シェアーでは人気のメーカーになっています。
ですが当時は全く外壁材に関してはド素人でしたので、必然的に工務店から渡された外壁材のカタログから何も考えずに色と雰囲気だけで選びました。
当時渡されたサイディングのカタログ
貼り分けした2階には15ミリ厚のサイディングと
1階には、16ミリ厚の石積み調で見た目重厚感があると当時はそんなセンスで選んだサイディングです。
ただ、今更ながらにこの2種類の貼り分けに選んだ各サイディングの性能と言いますか塗装の施され方で20年経過した現在では、今から説明する大きな違いが表われました!
まず2階に貼ったエクセレージ モダン さざ波調15ミリの表面塗装の様子がこちらの写真☟
指でなぞるだけで真っ白になりました。
この現象は、白化現象やチョーキングと言って表面塗装の経年劣化により白くなるものです。
一方1階に貼ったセラディール アーバントークⅡ ラヴァン16ミリの表面塗装は?☟
こちらは、全く外壁表面のどこを指でなぞっても白色どころか何も指には付きませんでした。
この違いは、カタログに表記されているように1階の汚れの付かないサイディングには化粧塗装に加えて「シリコンクリア塗装」がされています。
そうでない2階のサイディングは単に意匠性のみの塗装しかされていませんので大きくはこの違いです。
では、シリコンクリア塗装とは何か?
サイディング本体に着色されて製造された表面にさらにその上を覆うようにして保護されたトップコートになります。
そのトップコートは、耐候性、耐水性、耐防汚性に優れたシリコンと塗膜硬度に優れたアクリルとのコラボでサイディング表面を長期に保護してくれるという訳です。
なのでメーカーもこのシリーズのサイディングには、塗膜10年保証が最初から付けられています。
20年を経過した我が家のこの特に1階に貼ったサイディングは、白化現象が今だに見られないのがその理由です。
何も分からず選んだ1階の外壁は、たまたま持ちの良い外壁材を選んで良かったと言うことになります。
メンテナンス方法は何がベストか?よくある塗装編
あなたの外壁をメンテナンスするタイミングとはどのような状態を言うのでしょうか?
-
●我が家のように経年によるサイディング表面の白化(チョーキング)現象が見られる
●外壁と外壁を繋ぐためのコーキング目地の亀裂や劣化が見られた時
●外壁を取り付けるための釘の頭から外壁材にクラックが入っているのを見つけた時
●雨だれや外気の汚れそして苔などが外壁材を汚して目立ってきた時
●サイディング材もそうだが、モルタル吹きつけ塗装の外壁も同じように汚れや亀裂が生じてきた時
これらの症状が外壁に目立ち始めると一番のリスクは防水性能の低下を疑う必要があることです。
ではなぜ防水性能が低下するか?
まずサイディングの表面を覆う塗装や塗膜の劣化は、その下の基材であるサイディングのセメント材へ水分を吸収しやすくしてしまう原因になるからです。
そしてサイディングの亀裂やクラックは、直接外壁材の裏側へ雨水がまわり外壁材の劣化をより早めます。
そのまま放置するとその裏側にある通気胴縁と呼ばれる木製の桟をも傷めて通気胴縁を取り付けている釘の隙間から雨水の侵入やその先の建物の内部の柱にも影響を及ぼすことになりかねません!!
なので元々サイディングの表面塗装をより耐久性の良い塗装を施した高価なサイディングを最初に選んで工事をしておけば、より長くメンテナンスのタイミングをずらせる理由になります。
とは言え、塗装の劣化が確認出来れば、早めに対処が必要になります
当然、外壁材を全部はがして一から新しいサイディングを張り直しするのも相当な金額がかかりますので、そこで外壁塗装工事が一番手っ取り早い方法になります。
塗装をし直すことによって防水性能を再度上げる事が出来て、かつ見た目にも新築のように真新しくきれいになればどうなるか?
あなたの家は、中古であっても、売りに出せばすぐに買い手も見つかるでしょう!
さらには、そのまま住み続けてもその時点から、資産としての価値は当然上がり、安心して次のライフスタイルの変化にも対応して暮らしていけます。
家は、メンテが大事と言われる所以です。
高圧洗浄がベストな外壁とは?
一方で塗装だけが、ベストな外壁材のメンテナンス方法でしょうか?
あなたの家の外壁材が窯業系サイディングで塗装の劣化が見られる10年前後あたりなら塗装をし直して劣化を止める選択もあるでしょう。
高耐久の塗装をした窯業系サイディングならもしかして15年~20年は、メンテをしなくても場合によってはまだ使用に耐えうるかもしれません。
そのような色々なケースに当てはめて、新築から使い始めて10年未満やあるいは15~20年までの経過で劣化はほぼ見られないが、あなたの家のまわりの環境から、外壁が汚れている場合。
あるいは、天候が雨の多い地域とか、家のつくりから雨だれを受けやすい設計であったりした場合など。
これらの要因が原因で、外壁汚れが目立ち始めたなら、汚れの除去だけ隣近所の目が気になるので何とかしたい!
そのような悩みを抱えているかも知れません!
このような場合は、外壁洗浄をすると良いでしょう!
ただし抑えるべきポイントとしては、安に自ら高圧洗浄機を使ってむやみにあなたの外壁に向けて噴射して汚れを落とさないことです。
理由は、サイディングの表面塗装やモルタル吹き付け塗装された、表面の塗装がまだ大丈夫だろうと勘違いをして、実は、高圧で噴射した水で逆に塗装を傷めてしまうなどです。
また、家の構造を知らずに外壁に向けて高圧噴射した水が思わぬ経路から家の内部へ漏水させてしまうこともあります。
なのでプロの外壁診断士をかかえる業者へ依頼することで事前の調査と適切な洗浄方法を確認する方がより安心安全です。
また高圧洗浄ではない、手作業による洗浄剤などを使って行なう洗浄方法が良い場合もあるので、やはりプロの外壁洗浄業者へ依頼する事をおすすめします!
まとめ
外壁は、私もそうでしたが新築するときのこだわりは一切なく、内装設備を何にするかの時間を多く取って考えていました。
実は、外壁の色や外観だけではない、外壁材に何を選ベば性能を維持できて将来のメンテナンスコストを抑えられるかを考慮した上で選ぶべきであったと後悔しています。
窯業系サイディングが多くを占める外壁材ですが、すでに長い間住んでいるあなたの家の外壁を今一度確認して見て下さい。
簡単に確認できる白化(チョーキング)現象やどこのメーカーのどんな外壁材があなたの家に取り付けされているかを知り、どの程度塗装が持つのか?またどんなメンテナンスが今後必要か?などこの記事を参考に資産価値を落とさないように適切に判断すれば、必要以上に費用を掛けなくて済むかも知れません。