エネファームを導入したら初期費用は一体いくらかかった?
この記事を読めば分かること
- エネファームの初期費用や最終的なコスト
- ガス代と電気代の導入前との比較
- 導入するかどうかを決める為のメリットとデメリット
- 記事最後のまとめ欄にエネファーム導入後1年間の電気代とガス代の費用結果を記載しています
最初にエネファームにした理由と我が家の経緯『エネファーム導入時期はタイミングが大事!』
結論から言いますと、使用可能な期間のエネファームは間違いなく電気やガスの消費量が多い家庭であれば、導入しても損は無いでしょう!
ただし注意すべきは、エネファームのしくみとか高額な初期費用や機器のメンテにかかる費用そして将来必要でなくなる際の廃棄処分費などのトータルコストを、最初に把握した上で最終判断が必要です。
それでは、我が家がこのエネファームを導入した経緯を簡単に説明します。
この経緯も同じように購入判断に悩んでおられるまたは、知識がなかった私たち家族と同じ場面に遭遇した場合に役立つと思います。
導入理由①
新築を建てて18年使用していたガス給湯器(床暖、浴室暖房なども供給できる)が、秋も深まりつつある10月前に風呂リモコンの表示が怪しくなりかけてもしかすると寿命が来たのでは?と感じた頃でした。
そんなタイミングで、同時にガスコンロも調子が悪くガラストップでもあった天板も割れていましたので、こちらを優先に交換のため見積もりをとるべく大阪ガス(関西在住なので)へ連絡したのが始まりです、
導入理由②
我が家の熱源機器の需要と大阪ガス側の供給したい相互のバランスがドンピシャになりました!
冬を迎える早めのタイミングになるべく新しくしたかった我が家でしたが、たまたま、給湯器メーカーの半導体部材不足も手伝ってか、タイミング良く大阪ガスの営業トークが矢のごとく突き刺さりました!
今給湯器を確保しないと今度いつ入荷するか分からないと!!!さすが大阪ガスさん
しかもエネファーム導入を強く薦められまして即決です。
我が家が即決判断をしたのは下記のこの営業トークのみしかなく購買を躊躇させるトークはありませんでした。
我が家も知識ゼロ状態で購入することになり色んな意味でやはり何でも事前下調べが必要ですよね!!反省!
一応、ガス代は、発電をする際に、消費量が普通より多くなりますの一言はありましたが(大阪ガスさんの名誉のために添えておきます)、、、、、
本来の導入時期であるタイミングは、あとでまた説明しますね。
エネファームの初期投資にかかる費用内訳!
まずは、見積書の公開はこちら⇩
写真の見積書がエネファーム機器代と工事費用の見積書になります。
今回これに加えてついでにガスコンロも新品(アルミトップのプラスDOグリラーシリーズ)にしました。
新しく交換したコンロのこの商品は本体小売り希望価格が¥335,500で取り付け費と前のこんろの処分費込みで¥212,000(消費税別)がプラスされます。
(一応キャンペーン値引きとエネファームのセット値引きがありこの割引価格になりました。)
なのでエネファーム交換材工とプラスしたセット合計初期費用は、¥2,041,200(税込)とまあ高額な買い物です。
エネファームだけの見積もりが写真明細ではわかりにくいので簡単に内訳を書きますとこちら⇩
エネファーム本体type S(停電時自立発電モデル)¥1,402,200
給湯暖房機(エコジョーズ全自動24号)¥415,000
リモコンセット(無線LAN機能付き)¥69,800
据置台¥14,000
キャンペーン値引き¥-527,364(約27%引き)
エネファーム機器関係価格合計¥1,373,636(税別)が本体価格です
それ以外が工事費用になります
エネファームを設置するためのコンクリートの基礎工事も必要なのでそれも含めると
取り付け工事代で合計¥270,000(税別)となり材工価格合計で¥1,808,000(税込)です。
実際の工事内容と工事金額も分かる記事はこちら⇩
既設の給湯器からエネファームに交換しました 本体価格も目が飛び出るような金額でしたが 果たして工事費は、どうなのか? 実際に行なった設置工事の内容とその工事費のリアルな金額を 住宅設備機器を扱って[…]
エネファームを使用してからのガス代電気代は?『使用前と比較検証してみた!』
もともと我が家では、新築時に床暖などのガス割引のある注文住宅でガス設備が標準でしたのでガスを使用しての生活でした。
途中で関西電力の電気を大阪ガスで一緒にまとめましたので今現在は、大阪ガスからの電力供給にしており僅かですが、電気代が安く(微々たるものです)なっています。
家族4人の電気とガスの使用頻度の確認から『わんちゃんも飼ってます!』
ガスと電気をエネファームの導入後と比較する前に4人家族で一体どの程度の電気ガスの使用頻度があるのかを家族の生活パターンから見てみたいと思います。
●まず私(男性現役サラリーマンで在宅勤務と外勤で半々)冬場は寒いので遠赤外線ヒーターを1日多いときで10時間使用。
それ以外は、節約派なので給湯器のスイッチがONにしてあるのを見つければこまめに消すタイプ
●そして妻(家事全般をしながら昼間はパート勤務)朝、昼、晩のごはんをほぼ毎日作ってくれますのでガスは、それなりに使用しています。
洗い物も食洗機はありますがほとんど使用していません。
洗い物は手に負担がかかるのでお湯でほぼ100%洗っています。
洗濯物は、雨の日に浴室乾燥機で3時間程度乾かす事がよくあります
●長女(社会人3年目で仕事柄ほとんど休み無しで働いています)帰宅するとお風呂に1時間近く入るので私がそのあとお風呂に入ると、風呂のお湯が今入れたのか?と思うくらい増えているときがあります。
●長男(大学生で就活中)部屋にいるときは、夏でも冬でもエアコン全開です。
長女も同じですが、夏場でも朝シャンや顔を洗うだけでいちいち給湯器をONにしてお湯を使いたがる癖がある
最後に室内犬を飼っているので年中エアコンをリビングのみですが1日中稼働させています。
リビングにはもう1つ冬場に電気代をめちゃ使う電気カーペットも1日中付けっぱなしです
ちなみにガスの消費が多いと思うのは、家族の帰宅がばらばらなので、最初にお風呂を沸かしてから最後に家族がお風呂に入るまでのスパンが長いので毎日追い炊きをフルに使用していることです。
ガス使用量が増加する11月以降の実際の費用の推移は?『詳細グラフあり!』
家族構成や家族の生活パターンでガスや電気の消費量は、大きく変ります。
例えば子供がまだ小さい間は、家族全員が同じリビングで過ごしたり、お父さんと子供が一緒にお風呂に入って効率良くガスの使用量をおさえられる等です。
それでは、我が家の最近(R5年5月まで)の電気とガスの昨年と今年の比較使用量のグラフから見ていきます。⇩
続いてガスの料金グラフです⇩
今度は、電気の推移グラフです⇩
その次に電気の料金推移です
これらの電気とガスの推移グラフをご覧になって分かることは、エネファームを取り付けしたのが2022年の10月なので、グラフに反映されているのが11月からになります。
今現在(この追記記事執筆が2023年5月)までの使用量や料金は、エネファーム取り付けを境に顕著に数字で表われています。
エネファーム取り付け前までの昨年との比較では、ほぼガスや電気の使用量は僅かの差はありますが、ほぼ同じ折れ線グラフになっていますので、我が家のそれぞれの家族の生活のリズムがある程度パターン化されているので変化ありません。
しかしエネファームを利用し始めてからは、明らかにグラフ上では、ガスの使用量が増えて逆に電気の使用量が昨年よりもほぼ半分に減っています。
もう少し分かりやすくするためにエネファームの利用期間がまだ短いですが2022年11月~2023年5月までの7ヶ月間の収支を計算してみました⇩
電気とガスのトータル料金で計算しています。
エネファーム利用⇨今年7ヶ月の合計¥210,414 同時期の昨年度7ヶ月の合計¥235,493となりました
結果は、エネファームを導入してからの方が25,079円お得になり短期間ではありますが今年も冬場としては相当ガスや電気を使い倒した感があったのでこの差額がでただけでも良かったです。
しかもガス料金の高騰もあったので、去年よりトータル(ガス+電気)では、出費が少なくて済んだのは、まずまずです。
とは言え、令和5年1月以降9月(2月検針から10月検針分まで)までは政府の「電気・ガス価格激変緩和対策事業」による※補助金緩和策で値引きが電気とガス料金に反映されているので一概には喜べません。
しかもR5年6月より電力各社電気代の値上げ申請が承認されましたので10月以降負担増しになるのは、必至です。
※ガスは30円/1㎥電気は7円/1kwh(9月使用分は半分の単価になります)の値引き補助
エネファームを使ってみてのメリットとデメリット!『検討中の解決策』
デメリットは、初期投資に見合うだけの費用対効果が少ないこと!
これまでエネファームを使用して感じる事は、既に説明したとうり、ガスの消費も増えて、なおかつ電気もそれなりに使う冬場の家庭(我が家のように)であれば、明らかに利用料金としては、おつりがきます。
特に電気は、エアコンや遠赤外線ヒーター(消費電力が大きい)そして暖房に電気カーペットをほぼ1日中使用しているようであれば、確実にエネファームを導入して良かったと感じます。
ただし、初期投資が非常に高いのと我が家の場合、コンロも加算した約200万近い費用の支払いに12年ローンを組みましたので、結局金利だけで余分にトータル約20万ほど支払う計算になります。
結局トータル値引きの約53万が実質33万程度になりあとで説明します余剰電力買取り価格との年間比較をする場合に今回の金利年負担分約1,6万円ですので、果たして金利負担金額以上に買取り年間価格が上回るか微妙なラインです。
金利負担無しで導入したとしても、エネファームも途中10年後に有償メンテが必要になります。
さらに約20年を経過することで蓄電池で作動する仕組みのエネファームも機能が停止しますので廃棄処分として実費負担が発生します。
この有償メンテ費用(1回5万程度)と破棄処分代のトータルコストがエネファームの機能停止までに一体まだこれからどれくらい負担増になるかを考えると初期費用の高額なコストをみれば、ほぼ費用対効果が見込めないのは、想像ができます。
このような、事前の有償メンテが必要な事と、蓄電池が作動しなくなるすなわち破棄処分も発生すること。
注意点としては、エネファームが作動しなくなっても、給湯器としての熱源は、確保できます。
それも注意が必要ですが、併設の熱源給湯器もそのときに壊れていなければの話ですが、、、
そして現実的な各家庭に合わせた料金シュミレーションもなくそのような説明不足の中で我が家は、導入しております。
メリットは、ガスを使えば使うほど電気代は、非常に安くなる!
エネファームの仕組みからガスを使うことで自家発電効率を上げますのでその排熱を利用してお湯を沸かしたり貯湯タンクに湯を溜めたりします。
そしてそのお湯を沸かしたりするのに必要な電力も発電した熱エネルギーを無駄なく利用していますので電力の削減に繋がっています。
しかも発電した電力エネルギーを家庭で使う電気に同時に使えますので、送電損失や配線ロスを減らして電気代の削減に結果としてなっています。
なので、先程お見せしたガスや電気の料金推移グラフからも分かるように、冬場は、特に電気もガスも両方多く使うため、電気代は、非常に安くなっています。
ただし注意が必要なのは、その分ガス代が高くなっており電気との削減分を加味しても今年からの政府の緩和策値引きがなければ、今年に限っては、ガス燃料の高騰分のあおりをもろに受けていることになります。
電気に関してのエネファームのもう1つのメリットは、家庭用でその月に電気を使用してもまだ発電して余った電力があれば、余剰電力として買取りもしてもらえます。
その余剰電力買取り実績の11月~4月までの料金がこちら⇩
売電実績(kwh当たりの買取り単価については、毎月変動しています)については、まだ6ヶ月分しか詳細が出ていませんので最終的に※1年間シーズンを通して確認する必要があります。(※1年経過した時点でまた追記したいと思います⇨R4年10月契約日より1年が経過しましたのでまとめ欄へ追記記事を掲載しています)
また買取り価格の精算は、1年に1回まとめて契約月の末に大阪ガスより指定口座に振り込まれることになっています。
エネファームの導入前に注意すべきこと3つ!『結構大事な費用の話』
導入前の注意点は、この3つです⇩
- 何度も言いますがエネファームの導入初期コストが高い!!
- 途中10年後以降有償のメンテ費用が発生する!
- 導入時期の家族構成に注目すべきである!
まず1つ目の初期費用ですが、既に説明しましたように我が家の場合は、値引き後本体に約137万施工費に約27万かかりました。
もし仮に12年後(我が家の場合12年ローンなので)エネファームが壊れて使えない試算で計算すると、本体のみの137万の1年の減価償却費は11万4千円です。
この11万4千円分をエネファーム導入後のガスと電気の費用削減費と余剰買取り費用とをプラスして11万4千円確保するには、現在の7ヶ月(導入後の実績で単純に1ヶ月平均に12ヶ月をかけ算で計算した場合)の実績をもとに計算すると年間約7万4千円程度にしかなりません。
夏場のガス使用量が減ることと余剰電力買取りの料金を考えるともう少し増えるかも知れませんが初期費用を回収するのは、今の所期待出来そうにありません。
2つ目の有償メンテですがエネファームのシステム上、メンテナンスが必ず必要となります
そのメンテにかかる費用は、最初の10年目をめどに1回5万~10万程度と言われています。
最初の10年間は無償でメンテを受けれますが、発電の使用具合とそれぞれの家庭の使い方や機械のあたりはずれもあるでしょうから、メンテの頻度は、変化します。
そして最後の3つめが、そもそもエネファームが必要か?を考えるなら、今あなたの家族構成を確認する必要があります。
家族構成なら当然ですが家族の人数が多ければ電気やガスの消費量が増えます。
夫婦2人だけよりもコスト意識が薄い子供の人数や高齢者である祖父母と同居なら、健康に配慮して煖房やエアコンの使用が多くなるでしょう。
そう言う意味で子供の年齢を具体的に示すなら、中高生以上なら、部活から帰れば、お風呂やシャワーも使用頻度が増える傾向にありますし食事もそれなりに用意するなどを考えれば、ガスや電気の消費も増えそうです。
これらの理由からエネファームを導入してからの10年を1つの期間と捉えてガスや電気の消費が増え始めるタイミングに導入時期を考慮すべきです。
まとめ 「エネファーム導入後1年目のガスと電気代」
エネファームの取り付けが昨年令和4年10月で余剰電力買取り開始日が令和4年10月26日からでしたので買電額の決定通知がきました。
以下追記として約1年の収支がどうなったかを振り返りたいと思います。(令和5年10月14日追記)
まずは、ガスの使用量のグラフから⇩
続いてガス料金のグラフがこちら⇩
そして電気の使用量がこちら⇩
同じく電気の料金がこちらのグラフ⇩
電気とガスの使用量はグラフから確認して頂ければその差は見た目でわかりますので一番気になる料金の差額を計算すると以下になりました。
エネファームを導入する前の1年間でガス料金の合計が¥131,354。
導入後1年間の合計が¥220,033
同じく導入前の電気の料金1年間の合計が¥208,442。
導入後1年間の電気料金の合計が¥65,382
結果として電気とガスの合計が導入前1年で¥339,796
導入後の1年間の合計が¥285,415でその差額¥54,381となり導入後の方が安くなりました。
これに加えて余剰電力買取り金額が下記⇩
上の表のとうり合計で¥28,639の振り込みが契約月の10月末日までに振り込みとなります
※買取り契約日付は10月26日でしたが契約月を含めた12カ月分の振り込みになります。
実際は、はがきでは11ヶ月分なので昨年の10月分は含まれていません
このようにエネファーム導入後,1年を振り返れば、買取り金額も含めると計¥83,020の黒字収支になりました。(ここまでが追記になります)
エネファームは、商品の特徴が環境に配慮された地球温暖化防止に一役を担う製品なので、導入する事で、未来の環境に貢献することになります。
それはそれで非常に大事なことです。
現実は、日々の生活の負担を金銭面で楽にしてなおかつ快適な生活を送ることです。
このエネファームの仕組みも理解した上で、もしあなたが、新築時やリフォームをお考えで熱源の選択を何にしようか迷っているなら今まで書いてきました我が家の例をぜひもう一度確認してから決めてみて下さい。