ユニットバスの扉を知ることで快適なバスタイムを過ごせる理由
扉は、その向こう側の空間に入る入り口です。
また出口にも同時になるのが、扉です。
いきなりですが、扉の大切さを実感したことがあるでしょうか?
戸建ての家であれば、玄関扉を親子開きにするかしないかでも大型物品の出し入れで使い勝手が変わります。
部屋の中であれば、同じ扉でも外開きか内開きかで部屋の出入りや扉近くの物や収納の置き場所などで使い勝手に影響があるでしょう。
ユニットバスも扉の配置によっては、種類や吊元を変えた方が良い場合もあり水回りの生活に影響を与えることにもなります。
この写真のユニットバスは、マンション用なので少しサイズが小さめです。
写真では、折り戸(⇐左が出入り口です)を装備していますが、もし開き戸を設置したい場合は、青色の範囲で開け閉めしますので、折り戸よりも、洗い場の占有する範囲が広がります。
そうすると、すでに人が洗い場で洗髪したりしていると、折り戸よりも開き戸の方が干渉しやすくなり、体が扉に当たってしまい、子供が、お風呂場に侵入してきて洗髪や体を洗っている親御さんなんかは、開き戸では不都合です。
その意味では、折り戸の採用は、1216サイズとか1318サイズなどマンション用としては、折り戸の方が良いでしょう!
逆に戸建てでも1616以上の広めのサイズの場合、開き戸より折り戸であれば、開閉の邪魔になりにくくなるので、洗い場床にもし物を置く場合は、折り戸の採用の方がメリットになる場合もあります。
このユニットバスになると戸建てタイプの少し大きめ1620サイズになります。
開き戸は、このようなおしゃれな内装仕上がりやドアー横も透明ガラスでホテルライクなお風呂であれば、選択の余地は開き戸以外には、ないでしょう!
開き戸であればこそ、システムバスとしての価値がでるならお風呂タイムをゆったり過ごすためにも、内装重視の方が良い場合もあります。(折り戸では、バランスがくずれますよね!!)
では、引き戸タイプは、どんな感じになるでしょうか?
引き戸を開いた状態です。
この写真のユニットバスは、サイズが1316で決して大きなサイズではありません。
お風呂の内装もいたってシンプルなので、引き戸を採用することでよりお風呂を広くゆったりとした感じでバスタイムが過ごせます。
扉を開閉してお風呂に出入りすることで引き戸のメリットは、内側へ開く折り戸や開き戸のように視覚で空間を狭めながらお風呂にはいらなくてすむので、ユニットバスでの過ごし方が、体感的に大きく変わることが分かると思います。
扉の選択1つでも、ユニットバスの大きさや内装設備とのバランスを間違えると、お風呂での空間が快適になるかそうでないかの分かれ目になるので注意が必要です。
3種類の扉のメリットとデメリット『具体例』
それでは、折り戸、開き戸、引き戸それぞれのメリット、デメリットを具体例で確認したいと思います。
折り戸タイプは、写真のような奥にカウンターの出幅があったとしても、折り戸の有効開口幅の半分の長さ以上に洗い場の方へ折れませんので、開き戸に比べれば開け閉めの時は、邪魔にはなりません。
この写真のように扉の取り付く位置が変わったとしても同じです。
では、折り戸のデメリットとは、何があるでしょうか?
折り戸は、実際に操作すると分かりますが、密閉させるときに少し力が必要です。
開けるときも、押してドアーを折る際にも多少力が必要なので、換気の際に折り戸をきっちり閉めておかないと、換気効率が悪くなります。
こんな感じでかっちりと音と感触で確実に閉めましょう!
続いて開き戸を見ていきましょう!
よくありがちなのは、↑の範囲が開き戸の動作範囲なので、洗い場のこの範囲に桶や椅子その他のお風呂グッズがあると邪魔です。
最悪なのは、もし人が内側にこの開閉範囲に倒れられるとちょっと助け出すのに時間がかかることになります。
開き戸で注意が必要なのが、お風呂から出るときに、あわてて開き戸を一杯に開けきることなく出ようとすると赤丸の扉のかどに足の先とか指をひっかけて痛い思いをすることになります。
当然メリットもあります。
開き戸は、折り戸や、引き戸と違いドアー幅一杯にタオル掛けを設置できるので家族の人数が多ければ、重宝します。
それでは、引き戸はどうでしょうか?
引き戸は、写真のように何しろ出入りが自由な感じで、先程お伝えしました、洗い場の人や物と干渉することなく出入りができます。
上の写真のユニットバスサイズは1616ですが、下の写真の小さいサイズでも引き戸を採用すれば、小さくても扉の出入りがし易いので、広く体感的には、感じるでしょう!
この他にも、リフォームなどで今の洗面脱衣場を広く出来ない事情があれば、引き戸を採用した、ユニットバスを考えるだけで、少しでも引き戸部分の懐スペースを活用出来ます。
開き戸や折り戸にするとオレンジ色のスペースが壁になります。
引き戸ならこの壁の造作分がカットできますので、少しでも大工仕事を減らし、引き戸をした場合に高くなる費用の相殺をすれば良いのではありませんか。
そうするとこの隙間は、洗濯パンを大きめにするとか、化粧台の幅を広げたり、あるいは、収納スペースの確保もできます。
たとえばこのような感じです
キャスター付きの収納を別売りで購入して、水回り品をストックしています。
このように引き戸ならではのスペース確保が出来てしかも出入りは、他の扉よりスムースです
各ユニットバスメーカーの最新引き戸事情
システムバスの今と昔で何がどう違うのか?癒やしの空間を私以上に癒やしてもらうために、ユニットバスの選び方に悩んでおられるあなたにお伝えします。 新築でもリフォームでもユニットバスを選ぶ理由 各メーカー各サイズごとに内[…]
各社とも、扉も他の部位に使われるパーツ同様、汚れ防止の為の改善はされています
引用:リクシルカタログより
引用:TOTOカタログより
引用:タカラスタンダードカタログより
引き戸のレールも最近では掃除がし易くなっており参考になる記事はこちら⇩
この記事では、ユニットバスを新築やリフォームで検討中のあなた カビや汚れを極力見たくないあなたに ユニットバスの組み立て工事を12年経験してきた私が 購入前にユニットバスのこの箇所を見ればカビや汚れに悩まず[…]
このような、汚れ防止のための改善は、引き戸も同じように従来とは違う、換気口を縦方向にして埃が溜らないような工夫がされています。
あとは、開き戸と同様に引き戸も樹脂ガラス以外の透明な※強化ガラスにオプションで変更をしたりも可能です。
※メーカーやグレードにもよります。
引き戸は通常1枚ドアーですが、2枚引き戸もあり家の事情で洗面脱衣場に引き戸ドアーを引く戸袋(間仕切り壁)部分にどうしても壁を設けないといけない場合は、2枚引き戸で戸袋部を半分にもできます。
引き戸なら、折り戸や開き戸と比較して力を使わなくても扉を開けやすいですが、引き戸専用に取っ手をスリムか大型ハンドルに変更もできたりします。
浴室内側のハンドルの出幅を少しでも小さくして空間を広げるならスリムタイプを、簡単によりスムースに引き戸を操作するには、大型ハンドルを選択して、家族構成や、浴室内の空間の広さを考えながらどちらにするか決めるのも良いでしょう!
私の家では、引き戸を採用していますが、最近の各メーカーの引き戸を実際に引いて操作してみると、昔よりもすごく軽く引きやすいという印象です。
またレール部分も極力凹凸をなくしているので掃除もしやすいことも最近の特徴です。
まとめ
いかがでしたか
ここでユニットバスの扉を何にするかの結論です。
●引き戸が一番使い勝手が良い。
●小さな子供から高齢者までストレスフリーで、開け閉めできる。
●尚且つユニットバス(システムバス)の大きさに関係なく洗い場を広く心地よい空間として使用できます。
☆そして毎日のバスタイムを快適に過ごすことができます。
これから新築やリフォームをお考えなら引き戸をメインにプランづくりをしましょう!
そうすれば限られた脱衣場の広さも少しは、広げることが出来ます。
そのスペースに収納の確保を考えれば、より使い勝手が広がります。
同時に毎日過ごす空間がいつまでも快適に過ごせるでしょう!!